Mixpanel - ユーザーリテンションを計算する:率と式

ユーザーリテンション率 (User Retention Rate) を把握することが重要な理由

ユーザーリテンション率の計算方法

リテンション指標は、ユーザーエクスペリエンスの質とプロダクト目標の達成状況について多くのことを明らかにします。

注:この記事では、リテンションの計算方法についての一般的な情報について説明します。そうした計算方法を必ずしもMixpanelが支持しているとは限りません。Mixpanelのリテンションレポートについては、 ヘルプセンターをご覧ください。

ユーザーリテンションを計算する:指標と式

アプリ、プロダクト、サービスを継続利用するお客様の数を示す指標とされるのがリテンションです。これは、ユーザーのニーズをどの程度満たしているか、優れた顧客体験を提供しているかどうかを示す重要業績評価指標(KPI)です。新規のお客様を獲得するには既存のお客様を維持するのに比べて5倍以上のコストがかかることや、リピート率の高いお客様はより多く利用する傾向があることを考えると、リテンションは特に重要です。リテンション率を少し改善するだけで、収益性と持続可能性に大きな影響を与えることができる場合があります。

ユーザーリテンションを計算するのに必要な情報

アナリティクスは、顧客リテンションを測定する指標を特定するのに必要ですが、計算し始める前に定義する必要のある情報がいくつかあります。

ユーザーの行動

リテンションは、行動指標の1つです。ユーザーが取る行動に基づいています。リテンション率を計算する前に、ユーザーのどの行動を測定するかを決める必要があります。単に貴社のウェブサイトを訪問しただけの人が継続ユーザーになるとは限りませんし、フォームに記入した人が「ユーザー」のカテゴリーに当てはまらない場合もあります。測定対象の行動は、特定の機能を使用するなど、プロダクトを購入することと同じくらい、あるいはより細かく定義することができます。また、リテンション率の計算に使用できるユーザーコホートを定義するのにも役立つ場合があります。

期間

リテンションを測定する期間については慎重に検討してください。期間を選択する際は利用頻度を考慮します。理想的な期間は、季節性や提供プロダクトといった要因によって、企業ごとに異なります。 

ユーザーリテンションを計算するのに使用される式

U.S. News & World Report Studyによると、米国企業は毎年15% の顧客を失うとされています。貴社はどうでしょうか?ユーザーリテンション率を計算してみれば、その答えを見つけることができます。

ユーザーリテンションを測定する式は数多くあり、その手法も個々に異なります。

範囲式を使用して計算するユーザーリテンション率 (User Retention Rate Using the Range Formula)

範囲式を使用したユーザーリテンション率の計算は、いたって簡単です。時間範囲(日数または日付)と追跡するユーザーの種類を決める必要があります。期間終了時でのユーザーリテンション率を計算するには、期間開始時でのユーザー数で割ります。その数値に100を掛けるとパーセンテージが得られます。

指定した期間終了時でのユーザー数

÷

期間開始時でのユーザー数

X

100

例:

8月1日から8月31日までスポーツジムでベーシックメンバーシップ(基本的な特典・サービスのみ)を持っていたユーザーのリテンション率。

475(8月31日時点でのベーシックメンバーの数)

÷

500(8月1日時点でのベーシックメンバーの数)

X

100

この例では、リテンション率は95%です。正確な値を得るために、新規ユーザーは含まれていません。リテンション率を計算するためのユーザーベース(母数)は、期間開始時にメンバーだった人に限定します。

アップグレードリテンション率 (Upgrade Retention Rate)

ユーザーがより高いレベルにアップグレードできる階層化されたプロダクトまたはサービスである場合は、この式を使用します。これは、ユーザーがどの程度満足しているか、何がアップセルを促すかを見極めるのに役立ちます。アップグレードリテンション率を計算するには次の式を使用します:

指定した期間中にアップグレードしたユーザーの数

÷

ユーザーの総数

X

100

例:

18(プレミアムメンバーシップにアップグレードしたベーシックメンバーの数)

÷

600(ベーシックメンバーとプレミアムメンバーの合計)

X

100

この例では、アップグレードリテンション率は3%です。

括弧式を使用して計算するユーザーリテンション率 (User Retention Rate Using the Bracket Formula)

ここでも顧客リテンションを測定しますが、時間範囲は括弧で区切られています。通常、Day 0(0日目)は最初の括弧で、ユーザーのベースライン数を定めるものです。次の括弧はDays 1-7(1-7日目)、その次の括弧はDays 8-14(8-14日目)というようになります。

例:

0日目にアプリにサインアップしたユーザーは20人でした。

1-7日目に20人中15人がアプリに引き続きサインインしたのでリテンション率は75%です。

8-14日目に15人中10人がアプリに引き続きサインインしたのでリテンション率は50%です。

このようにより詳しくリテンション率を測定することで、お客様の行動を明らかにすることができます。この式を使用して、ユーザーの行動パターンを確認することができます。将来のリテンション率を測定する場合は括弧を調整します。たとえば、食料品宅配アプリのユーザーの注文の平均額を10日ごとに測定することができます。より長い期間にわたってリテンション率をより正確に測定するには、括弧を1-10日目、11-20日目、21-30日目というように設定します。

N Dayを用いたリテンション計算式 (N Day Retention Formula)

この式を用いて計算されるリテンション(クラシックリテンションと呼ぶことがある)は、括弧式を用いて計算されるそれよりも非常に基本的かつ具体的です。特定の日にある作業を行うユーザーの割合が分かります。N Dayリテンション計算式ではDay 7(7日目)を基準とするのが一般的ですが、どの日を使用しても構いません。

例:

0日目に25人のお客様が食事準備プランナーにサインアップしました。

7日目に25人中15人が食事準備プランを作成または調整しました。

10日目に15人中12人が食事準備プランを作成または調整しました。

より長い期間にわたってリテンションおよびユーザー行動を追跡するには他の日付を追加します。また、各日は個別に計算されることに注目してください。つまり、7日目に指定した作業を行ったユーザーは、10日目に数えられた人と全く同じである場合もあれば全く異なる場合もあります。

ローリングリテンション率を計算する式 (Rolling Retention Rate Formula)

ローリングリテンションには、特定の日付以降に戻ってきたユーザーが含まれます。基本的に、特定の日付以降に特定のアクションを実行するユーザーは継続ユーザーとみなされます。より重要な点は、そうしたユーザーはより長い期間にわたって継続利用しているということです。多くの比較を必要としない単純な測定であり、指定した日付以降である限り、ユーザーがアクションを何回実行しているかは関係ありません。ローリングリテンション率を計算するには次の式を使用します:

指定した日付以降のユーザーの数

÷

0日目のユーザーの数

X

100

単に最初に利用した日と最後に利用した日を計算しているだけです。利用頻度や行動パターンに関するインサイトは提供してくれません。

リテンション率を把握することで、どの部分が水準未満なのか、どの機能がユーザーの継続利用を促しているのか、ユーザーのロイヤリティはどの程度か、ユーザーのニーズや期待を満たしているか、といったことを知ることができます。どの計算式が最適かどうかは、どのようなアナリティクス目標かどうかによって異なります。理想的な状況とは、お使いのアナリティクスプラットフォームが、様々なリテンション計算式に対応できて、ユーザーの維持ならびに売上増大に向けた経営判断を導き出す実行可能なデータを提供するというものです。

リテンション指標を追跡する

無料Mixpanelアカウントを作成、リテンション指標を追跡する。

今すぐサインアップする
Screenshot